2022年10月17日
つる植物が多く絡んでいる木をなんとか倒しても、そのあとの枝払いが大変です。
小枝・太い枝のあちこちとつるが絡んでいるのでそれぞれ切断しないと片付けができません。
チェーンソーの講習会でチェーンソーを振り回すのは危ないといわれましたが、つるがらみは、ほかに方法がありません。エンジンチェーンソーでやっているととても腕がつかれてきます。そこで発電機につないだ電気式チェーンソーでやったりしましたが、軽いために反動が大きいこと、注意していても電気コードを切断する危険を感じました。そこで充電式チェーンソーを購入しました。電圧が一番高い新製品もありますが、重いので、従来品にしました。

マキタ MUC356D
18Vバッテリー二個(36V)をつけて4.8Kgとガソリン式より軽く、なにより、振動が小さいのです。
機械の強い振動を長時間受けると神経や毛細血管が切断される白ろう病(はくろうびょう)になってしまいます。これを防ぐために振動の機械には振動3軸合成値というものがあり、数値が小さいものがよいと判断されます。電気式はエンジン式ほど振動しないのでこの値の表示が義務付けられていないとのことですが、マキタは表示していて、この充電式チェーンソーは2.5未満でエンジン式の半分以下です。
当然音も静かなので住宅地での伐木にも良いと書いてあります。
参考 マキタ 振動3軸合成値
組み立て
エンジン式と違い、モーターと刃だけなので構造が簡単です。

組み立てたらチェーンソーオイルを入れるだけです。


つるが絡んだ低木の伐木
およそ10分間で切り倒し、枝払いが終わりました。ボタンを離すと刃の回転が止まり、押すと回転するので操作性が良いです。楽に扱えるので機械に振り回されることなく操作できて安全なのですが、緊張感がエンジン式より薄くなるので、注意しています。
幹を切るとき、エンジン式は重さで安定して切断できますが、モーターはしっかり押さえての切断が必要です。切断能力的には問題はありません。小枝やつるを切るときはエンジン式より扱いやすく速く作業ができました。





バッテリー
充電式機械のデメリットがバッテリーの値段が高いということです。
今回取り急ぎだったので、アマゾンで純正でないバッテリーを購入して作動させましたが、動作時間が15分ほどで終わってしまいました。やはり純正でないとダメなようです。カタログでは杉角材50mmが610本切れると書いてあります。いろいろな充電池がありますが、やはり純正にこだわった方が安心のようです。

ツルウメモドキ
木が落葉して空が明るく見える中緑葉をつけて目立っているつる植物がツルウメモドキです。ニシキギ科の落葉つる植物です。暑さ寒さに強いので日本各地で自生しています。実が熟すと三つの裂けて赤い種子が出てきます。きれいなので生け花にも使われています。熟してくると甘く食することができるそうです。鳥が食べて全国に分布を広げたのでしょう。かわいらしい実なのですが、伐木の時はとにかく面倒です。木と木の間をどうやったものか飛び越えてからみついているので二本同時に木を倒さないといけなくなったりしています。つる植物は巻き付いた木を枯らしてしまいつる植物も枯れてしまいますが、その結果森林の更新が起きるのでしょう。
